受験

考える力は育てられる!小さいうちからできる「思考力習慣」のすすめ

t.kimura

最近の中学受験、特に最難関校の問題では、「どれだけ知っているか」だけではなく、「どう考えるか」が問われるようになっていますよね。

実際、私の塾でも、単に知識を増やすだけでなく、「考える力を育てたい」と相談されることがとても増えています。

では、この「思考力」って、どうやったら育つのでしょうか?
実はこれ、特別な才能ではなく、毎日の習慣の中で育てていける力なんです。

思考力は、ちょっとした習慣で育つもの

「考える力がある子」は、もともと頭がいい…と思われがちですが、そんなことはありません。
大事なのは、「考える練習をしているかどうか」。つまり、日常の中で「考える場面」がどれくらいあるか、なんです。

おうちでの声かけや関わり方ひとつで、お子さんの思考力はグンと伸びていきます。
今日は、低学年のお子さんでもすぐ始められる「思考力を育てる5つの習慣」をご紹介しますね。

今日からできる!思考力を育てる5つの習慣

①「どう思う?」「なんでだろう?」と聞いてみる

たとえば、「どうして夜になると星が見えるの?」と聞かれたら、「空が暗いからだよ」とすぐに答えるのではなく、「なんでだと思う?」と問いかけてみてください。

正しい答えを教えるのではなく、一緒に考える姿勢がとても大切です。
考えるきっかけをつくってあげるだけで、思考の力はどんどん育っていきます。

② 本を読んだあとに、ちょっとした会話を

読書のあと、「面白かった?」だけで終わっていませんか?
少しだけ踏み込んで、「この主人公、どうしてこんな行動をしたんだろうね?」とか、「自分だったらどうする?」と聞いてみると、子どもは自然と考えるようになります。

感想よりも「問いかけ」が、思考力につながるんですね。

③ 図鑑や地図を一緒に見る時間をつくる

「この動物、なんでこんな形なんだろう?」
「この川って、どこからどこまで流れてるんだろう?」

そんなふうに、図鑑や地図を見ながら、親子で一緒に“ふしぎ”を見つけていく時間は、子どもの「なぜ?」「どうして?」を刺激してくれます。

④ いつものドリルに、1問だけ「考える問題」を

計算ドリルやプリントに慣れてきたら、最後に1問だけ、「別のやり方でもできるかな?」とか「これ、どうしてこの答えになるの?」と聞いてみてください。

時間にすると、ほんの数分。でも、こういう“思考の時間”が、応用力をぐんと伸ばしてくれます。

⑤ 「正解」を求めすぎない姿勢を持つ

つい「それは違うよ」「こうでしょ?」とすぐに言ってしまいそうになりますが、たとえ子どもの答えがズレていても、「そういう考え方もあるね」と受け止めてあげることが大切です。

正解を教えるよりも、「一緒に考える」ことを楽しめる親子関係が、思考力の土台になります。

4. わが家と塾での取り組み

わが家でも、小1のころから「今日はどんなことを考えた?」と、夕飯のときなどに話すようにしてきました。
「え〜?わかんない〜」なんて返される日もありますが、繰り返すうちに、「うーん、◯◯かなぁ」と自分の考えを少しずつ言えるようになってきました。

塾でも、まず語彙力、そこから論理的に「考える力」を伸ばしていくカリキュラムを大切にしています。

計算も大事、知識も大事。でも、「どうしてこうなるの?」「他の考え方は?」といった問いを日々大切にしています。

5. おわりに

思考力は、「特別な頭の良さ」ではなく、「毎日のちょっとした習慣」で育っていきます。

親が問いかけ、子どもが考え、それを認め合う。
そんな時間が、少しずつ、お子さんの「考える力」を育ててくれます。

今日からぜひ、ひとつだけでも始めてみてくださいね。

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個人塾代表 都内最難関中を目指す子どものフォローをしています。 インスタ担当は妻
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